11日、香港の陳果(フルーツ・チャン)監督は記者のインタビューに応じ、このたび短編映画「A+B=C」で初めてプロの俳優を起用することを明らかにしました。フルーツ・チャン監督は素人を役者に使うことで知られていますが、「今回、プロの役者はさすがだなと思った」と語っています。
監督は近日中に北京入りし、インターネット用短編映画「A+B=C」の撮影に入ります。「新しいことに挑戦するのが好きなんだ。この世界に入って20年が経つ。スクリプター(記録スタッフ)からキャリアをスタートさせて、すごい監督やスタッフたちと仕事をしてきたけれど、短編映画だけは撮ったことがなかった。今回作るのは、たった5分間の作品。自分にとってはものすごい挑戦だよ」と、意気込みを語っています。
今回の作品に出演するのは、胡軍、郭暁冬、李小冉らです。監督は香港なまりのある北京語で「(プロの役者を使うのは)気が楽だし、わずらわしいこともないし、すばらしいね」と語りました。監督のデビュー作は「香港製造(メイドインホンコン)」ですが、題材や資金繰りの関係で、主役に素人の少年を抜擢しています。「ドリアンドリアン」のヒロイン・秦海璐(チン・ハイルー)も、もともとプロの役者ではありませんでした。監督は、「今回の短編映画で、私は初めて、きちんと演技の勉強をしている経験豊富なプロの俳優を使う。お金の大切さはよく分かっているから、プレッシャーも大きいね」と心情を漏らしました。(編集者・YS)
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