中国共産党中央の胡錦涛総書記は、このほど北京で、中国国民党の連戦名誉主席と会談した際、「平和と発展を、海峡両岸の関係発展のテーマとし、両岸同胞がともに努力する目標とするべきだ」と述べました。台湾問題専門家は、「胡錦涛総書記が提起したこの主張は、海峡両岸の交流と協力を強め、『台湾独立』分裂勢力を抑え、両岸関係の平和的で安定した発展を推し進めることに、重要な意義を持つ」と評価しています。
胡錦涛総書記は談話の中で、「台湾海峡の平和と安定を維持し、交流と協力を促すためには、両岸の人民に平和と福祉を最大限、もたらさなければならない」と強調しました。これについて、中国全国台湾研究会の許世銓副会長は、「胡錦涛総書記のこの主張は、平和と発展という時代の流れに合致するだけでなく、海峡両岸共通の利益ともなる」と述べました。許世銓副会長は、次のように述べています。
「大陸について言えば、平和と発展の方向に向け歩んできたからこそ、改革開放して以来の経済成長を実現できた。また、台湾について言えば、台湾同胞はすでに、平和と発展を図れば、多くの問題が解決できると、悟っている。」としています。
去年から、海峡両岸の交流が盛んになり、民衆間の理解と感情も深まりつつあります。両岸関係の中で、台湾独立勢力を抑制する積極的な要素が多くなっています。一方、台湾当局は、「台湾独立」分裂活動を停止せず、両岸の経済交流にも制限を設けました。これは、台湾海峡およびアジア太平洋地域の平和と安定を脅かしているだけでなく、両岸の経済発展にもマイナスの影響を及ぼしています。
胡錦涛総書記は、「ひとつの中国の原則を具現した『九・二共通認識』を堅持することが、両岸関係の平和と発展を実現させるための重要な基礎だ」と指摘した上で、「ここ数年、両岸関係がギクシャクしている根本的な原因は、『台湾独立』分裂勢力が、人民の意欲を顧みず、『九・二共通認識』を否定し、大陸と台湾が同じ中国であるという現状を破壊しようと企んでいるからだ」と述べました。
胡錦涛総書記は、連戦名誉主席との会談で、「大陸側は台湾同胞に約束したことを真剣に履行し、両岸の互恵協力を深めていく」と述べたことがあります。これは、台湾民衆に大いに歓迎されています。台湾政治大学の盛治仁教授は、次のように述べています。
「胡錦涛氏が台湾同胞との約束に真剣に対処し、わずかな時間の情勢の変化や一部の人の破壊行為によって変化することはないと語ったことは、台湾民衆に対し、両岸関係の発展に自信を持てるよう、未来を約束してくれたと理解している」としています。
平和と発展という、両岸関係発展のテーマをしっかりとつかめば、海峡両岸は、必ずや麗しい未来を迎えることでしょう。
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