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画家としての評価も高い映画監督・陳逸飛の遺作『理髪師』のプレミア上映が4月28日に行われる予定です。陳逸飛の後を継いで監督を務めた呉思遠氏によりますと、上映会の最後にに陳逸飛監督の"遺言"を収録した2分間のVTRを上映するということです。
本作の芸術プロデューサでもある呉思遠氏は「監督は撮影現場で非常に全力を注ぎ、多くの名シーンを残してくれた。作品の完成後、陳監督の仕事振りを記録したメモリアルVCRとしてまとめた。その中には、監督の未公開メッセージをも含まれている。彼は『理髪師』に対する期待や生涯の夢を語っている」と明らかにしました。
呉思遠氏は「私たちは泣きながら、このVTRを編集した。陳監督はこの作品に命を掛けていた。この作品が高尚な芸術作品にとどまらず、一般の大衆が彼の映画に対する思いを感じ取ってくれたらと希望していた」と述べました。呉思遠氏は、この"遺言"の具体的な内容については言及しませんでした。『理髪師』が観客に受け入れられることを強く望んでいる、と語りました。
昨年の春、陳逸飛監督は『理髪師』の撮影現場で胃出血のため倒れ、4月10日、亡くなりました。その後、呉思遠氏が監督を引き継ぎ、今年ようやく作品が完成しました。プレミア上映はもともと、陳監督の1周忌に合わせて行う予定でした。「ゴールデンウィークの時期に合わせて、延期した」と主催側は語っています。
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