ここ数日、一部の国でイスラム教信者が、預言者・ムハンマドを冒涜する諷刺画事件に抗議していますが、こうした動きの広がりを国際社会が注目しています。
アメリカのブッシュ大統領は8日、アメリカを訪問中のヨルダンのアブドラ国王と会談した後、諷刺画による騒動を直ちにやめさせ、外交関係者とその財産の安全を守るよう関係国に呼びかけました。
フランスのシラク大統領は8日の閣議で「フランスは言論の自由を提唱する。しかし、これは、宗教信仰の自由を尊重することを前提としなければならない。ヨーロッパの一部のマスコミがイスラム教の預言者ムハンマドを冒涜する諷刺画を掲載したことは非難されるべきである。一方、暴力で抗議するやり方も批判すべきである」と強調しました。
南アフリカ政府は8日、政府声明を発表し、諷刺画事件についてイスラムの国々が憤りを感じていることを理解し、この事件によってイスラム世界の人々がひどく傷つけられたことを認めるとの姿勢を表明しました。
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