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コソボ自治州のルゴバ大統領が死去
   2006-01-22 16:05:52    cri
 コソボ政府筋によりますと、コソボ自治州のルゴバ大統領が21日、肺がんのためプリシュティナで死去しました。享年61歳でした。ルゴバ大統領の死去は国際社会から注目を集め、すでに始まったコソボの将来の地位についてのの交渉にも大きな影響を与えるでしょう。

 コソボ・アルバニア系の穏健独立派の代表として、ルゴバ大統領は、非暴力独立運動によるコソボ独立の実現を主張しているため、コソボ・アルバニア系住民の中で高い威信を得ています。2002年、ルゴバ氏はコソボ自治州の大統領に選ばれ、2004年10月に再選されたということです。

 去年11月、コソボの将来の地位についてのが漸く始まり、今月の25日に行われる際、ルゴバ大統領は死去しました。これは、コソボの情勢に重大な影響を及ぼすに違いありません。

 まず、コソボの政治情勢がこれによって変化する可能性があるということです。ルゴバ大統領の威信と能力により、その率いるコソボ民主同盟がコソボ・アルバニア系の中で高い支持率を得ています。現在、党内には彼の地位に取って代わることができる人がいません。その死去は、党内権力の空白につながっています。実は、去年9月、ルゴバ大統領が病気になって以来、コソボ民主同盟の党内権力紛争がすでに始まっていました。内部紛争は、コソボ民主同盟の勢力を弱めているとともに、この政党の分裂とコソボ自治政府の失脚を招き、コソボ紛争をさらに悪化させることになります。

 また、ルゴバ大統領の死去によって、すでに始まったコソボの将来の地位についての交渉の行き先が不透明になってしまいました。コソボ・アルバニア系の穏健独立派の代表として、ルゴバ大統領はコソボの独立を堅持していますが、暴力による独立の実現に反対しています。しかし、コソボ戦争終了後の長い間、コソボの将来の地位が確定しておらず、アルバニア系の若い世代は、ますますルゴバ大統領の穏健的な主張を受け入れておらず、アルバニア系の反対党は、さらに過激な方式による独立の実現を堅持しています。去年から、コソボでは、爆発事件やセルビア系青年銃殺事件が相次いで発生しました。関係者は、ルゴバ大統領の死去により、アルバニア系の過激勢力が主導的な地位を獲得し、新たな暴力紛争を引き起こし、セルビア糸とアルバニア系の対立を激化させ、コソボの将来の地位についての交渉に困難をもたらし、コソボそしてバルカン地区の情勢を複雑化させることを懸念しています。

 21日、ルゴバ大統領死去の報に接し、国連のピーターソン・コソボ駐在特別派遣団団長、およびEU・欧州連合の高官はそれぞれ談話を発表し、ルゴバ大統領の死去に哀悼の意を示し、コソボ各側が冷静を保つよう呼びかけています。コソボの将来の地位についての交渉を担当するアヘティサリ国連特使はスポークスマンを通じて、「コソボ将来交渉は2月に延期される」と明らかにしたうえで、この交渉がルゴバ大統領の死去で中断されないことを希望しています。

コソボ
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