中国東北部のハルビン市の衛生部門はこのほど、『公共衛生突発事件応急予備案』をスタートさせ、供水の停止期間に飲用水の汚染を防ぐため、飲用水企業への衛生監督と観測を全面的に展開しています。
ハルビン市最大の飲用水の水源となる松花江の上流にある吉林省の化学工場では13日、爆発事件が発生し、大量の汚染物は松花江に流れ込みました。そのため、ハルビン市は23日から供水を停止しています。
伝えられるところによると、衛生部門はハルビン市にある6つの水道局に対する全面的な監督と観測を実施し、検査結果は衛生基準に符合したとのことです。衛生部門はまた、各企業の予備水源に対する水質観測を強め、ベンゼンとニトロベンゼンへの検査項目を増加しています。そのほか、ハルビン市は480万元を急遽拠出して、貧困家庭に無料で飲用水を送り、供水ステーションなどの設置に取り組んでいます。
同時に、中国水利省は緊急対応措置を出し、汚染水域を希釈するため、上流ダムの排水量を増やし、松花江水域の随時観測を強化しています。
国家環境保護総局など関係部門の専門家からなる国務院調査グループは25日、ハルビンに到着し、松花江の水汚染について調査を行っています。
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