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パレスチナ内部の安全情勢、深刻
   2005-10-04 14:50:08    cri

 パレスチナ立法委員会は3日ガザ地帯とヨルダン川西岸のラマラで、同時に特別会議を開き、クレイ首相をはじめとする自治政府に対する不信任案を採択すると共に、二週間内に新政府を発足させるようアッバス議長に要求しました。クレイ政府に対する不信任案が採択された主な原因は、クレイ政府の情勢抑制力が足りないことから、ガザ地帯が混乱な状態に陥ったということです。パレスチナ立法委員会がガザで会議を開いたこの日、数十人の警察は立法委員会の事務所の庭に突入し、空に向けて発砲し、治安機構の武器装備を強化し、パレスチナイスラム聖戦組織(ハマス)に対して措置を取るようパレスチナ自治政府に要求しました。

 このような事態は現在、パレスチナ内部の安全情勢が深刻化していることを物語っています。

 ガザ地帯の安全情勢の急速な悪化を招いた直接的原因は、2日パレスチナ自治政府の警察とハマス武装勢力の衝突です。2日、パレスチナ警察は、ガザでパトロールをした時、車に乗って通るハマス傘下の武装勢力と対峙し、衝突を引き起こしました。報道によりますと、この衝突は6時間続けられ、3人が死亡し、50人あまりが負傷しました。その中にはほとんどが民間人であるということです。これはこの10年近くに双方の間で起きた最も激しい衝突となりました。

 関係者は、「パレスチナ警察部隊と各武装組織の緊張関係は、パレスチナ自治政府がこのほど実施している過激派組織に対する抑制を強化するという安全保障措置と直接な関係がある」と指摘しています。パレスチナ当局は、このほど、ガザ地帯で法体制を回復し、正常な社会秩序を維持するため、武装勢力が公に武器を持つことを禁止することを決めました。各武装勢力は、当局のこの決定を遵守すると表明したが、実際には、決定の実施を拒否すると共に、パレスチナ自治政府がこの決定を利用して各武装勢力に打撃を加えると非難しています。数年間に亘る戦乱と衝突とイスラエルの軍事的打撃、また、パレスチナ内部の管理の混乱によって、パレスチナ警察部隊は、武器装備が立ち遅れ、人員の素質が低く、戦闘力が弱いなどの問題を抱えていることから、パレスチナ各武装勢力の挑発を前に治安任務を効果的に履行し、パレスチナ自治政府の威信を維持することができない状態にあります。

 アッバス議長は3日、「治安部隊は、武装組織の挑発に対して黙って見るわけには行かず、一切可能な措置を講じて、このような武力行為に打撃を加える」と述べました。パレスチナ内務省のスポークスマンも3日、「パレスチナ治安部隊は法体制と社会秩序を回復することを決意した」と述べました。

 関係者は「パレスチナ自治政府が武装勢力が公に武器を持つことを禁止することは、大多数のパレスチナ人の願いに符合している。来年1月立法委員会の順調な選挙を確保するため、情勢の安定を維持することはハマスの利益にも符合している。したがって、治安部隊とハマスなどの武装組織の間の流血衝突が大規模な内戦になる可能性は小さい」と述べました。

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