第一回中国吉林・東北アジア地域投資貿易博覧会は6日、中国東北地域の吉林省長春市で閉幕しました。5日間にわたる今回の博覧会では東北アジア諸国がこの地域の経済貿易分野での交流と協力を積極的に進めていることがわかりました。
東北アジア地域は中国、朝鮮、韓国、日本、ロシア、モンゴルなど6カ国からなります。ここ数年、これらの国々は経済貿易面での交流と協力を積極的に進めています。統計によりますと、去年、東北アジア諸国間の貿易総額は2800億ドルに達し、世界貿易総額の20%を占めました。その内、中国と東北アジア諸国の貿易総額は中国の輸出入総額の25%に達したとのことです。
東北アジア諸国間の経済貿易発展と地域協力を更に進めるため、中国政府は中国東北部の吉林省の中心地・長春市で第1回目の中国吉林・東北アジア投資貿易博覧会を行い、東北アジア諸国を含むおよそ40の国と地域からの政府高官や企業代表が参加しました。今回の博覧会の責任者・吉林省の李錦斌副省長は6日、記者会見で「今回の博覧会は東北地域および他の地域の経済貿易交流に積極的な役割を果たすことになる」とした上で「現在までのところ、今回の博覧会で調印された契約総額は2億9000万ドルに上った。この博覧会は重要な国際ビジネスの場となり、東北アジア経済圏という経済協力発展の重要な形式を構築し、東北アジア諸国の企業界交流、協力、発展のために重要な舞台を提供した」と述べました。
伝えられるところによりますと、今回の博覧会で展示された製品と技術は近代製造業、農産物加工業、エネルギー、冶金、紡績、観光などの分野に及んでいるとのことです。モンゴル商会からのエンフザヤさんは中小企業の投資に取り組んでいます。エンフザヤさんは「モンゴルの多くの中小企業は東北アジア地域内の経済協力がこれらの企業に大きなビジネスチャンスをもたらしたとしたうえで、「われわれの企業はモンゴルでの強みある産業製品と特色ある製品を展示し、絨毯、皮革製品、工芸品などが中国企業の興味を引き付けた」と述べました。
博覧会では日本と韓国の工学電子工学のハイテク製品や、ロシアのエネルギー資源、朝鮮の観光資源、中国の繊維製品、漢方薬などが各方面の注目を浴びていました。多くの参加者は「東北アジア地域の経済補完性が強いことから、地域内の協力のために有利な条件を提供した」との考えを示しました。
今、東北アジア地域協力を進める面で、国連開発計画は積極的な役割を果たしています。国連開発計画の中国駐在代表・マリキ氏はこの博覧会で「国連開発計画はこの地域の経済協力発展に引き続き力を尽くし、具体的なプロセス実施の面で支援することになる」と述べました。
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