中国宗教界平和委員会は14日、北京で「中国宗教界中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利60周年記念座談会」を開催した。座談会では、中国宗教界平和委員会の丁光訓主席(中国人民政治協商会議全国委員会副主席)が、国内宗教界を代表して「中国宗教界平和宣言」を読み上げた。同宣言は次のように述べている。
今日の世界では依然、貪欲と横暴がもたらす覇権主義と強権政治、そして国際テロリズム・民族分裂主義・宗教過激主義が地域の安全と世界の平和を脅かし続けている。平和は今も、宗教信仰者を含む全人類が追い続ける目標であり、全世界の人民と宗教界の最も根本的な利益のありかである。
世界人口の5分の4が宗教を信仰している。各宗教の教義には差はあるが、いずれも際限のない私欲の膨張や貪欲、横暴を戦争の根源と捉えている。戦争の根源を取り除き、世界平和を積極的に推進することは、宗教信仰者の神聖な使命だ。各宗教は手を携え、人類平和の維持のために共に努力しなければならない。われわれは次の点を呼びかける。
引き続き平和祈願を行う。各宗教は平和祈願を通常の宗教儀式の重要な一部とし、引き続き8月14~20日を世界平和祈願週とする。中国人民抗日戦争および世界反ファシズム戦争勝利60周年記念に合わせて、世界平和祈願活動を行う必要がある。
平和・調和の教義を発揚する。貪欲と横暴に反対し、平和・調和・寛容・慈悲の思想を宣揚する。各民族人民が団結して素晴らしい国家を建設し、調和の取れた人類社会の構築と世界平和の維持のために努力奮闘するよう促す。
国際的な宗教交流を促進する。宗教間対話を支持・推進し、各国宗教信仰者間の意思疎通と団結を強化する。
「人民網日本語版」
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