イギリスのクラーク内相は12日、公共利益を危害するため、イスラム教聖職者オマル・バクリ師を国外追放すると発表しました。
イギリス政府は10日、国家安全保障を脅かす10人の外国人を拘束し、国外追放処分しました。
イスラム過激派勢力に対するこれらの措置は、テロ扇動活動を抑制するものとして、イギリス国内のイスラム教社会から歓迎されています。
今回国外追放されたオマル・バクリ師はシリア出身で今年46歳、レバノンで長年生活し、レバノンとシリアの二重国籍をもっています。
バクリ師は1986年からイギリスに定住し、過激組織を作ってイスラム教聖職者として過激な暴力を説教していました。
2001年、アメリカで同時テロが発生した後、バクリ師がことを賞賛し、先月のロンドン同時テロでバクリ師はまた「実行犯を絶対に告発しない」とし、イギリス駐留軍を攻撃するようイラクとアフガニスタンの人々に呼びかけました。
バクリ師のこうした言論を受け、イギリスのブレア首相は「バクリ師の過激組織を取締らなければならない」と表明し、今月5日、テロ対策の新しい措置を発表しました。警察当局はイスラム過激派に対する「国家反逆罪」調査を開始しました。
この6日、バクリ師は「休暇」を理由として突然イギリスを出国し、レバノンに向かいました。
バクリ師の出国でイギリスメディアは「調査と起訴を逃れる逃亡である」と見ています。
11日、バクリ師はベイルートでテレビ局のインタビューに応じ、イギリスでの苦境を語り、その後、レバノンの警察当局に拘束されました。
レバノン外務省は「シリアでの不法活動経歴でシリア政府の要請に応じ、バクリ師を拘束した」と発表しました。
翌12日、レバノン検察当局がバクリ師を釈放し、イギリス内相は国外追放令を出しました。
バクリ師の出国に対し、イギリス国内のイスラム教団体は喜びと安心を感じています。
一部団体の代表は「イギリスでのイスラム教主要団体はバクリ師の過激な説教を認めず、20年にわたる定住期間でバクリ師がずっとイギリスを非難してきた。これら言論はイスラム世界を代表するものではない」としています。
アメリカで同時テロが発生した後、イギリス政府はテロ対策として二つの法案を実施し、一部強硬措置は反論を起こしましたが、先月の同時爆弾テロを受け、イギリス政府はテロ対策を強化し、一連の措置を講じています。
関係者は「ロンドンの同時テロを受け、ブレア政権はテロ対策でより強硬的な政策を実施し、当面の一部強硬措置は対テロの新しい法案に盛り込まれ、法制化されるだろう」と見ています。
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