中国の劉永興ラオス駐在大使は29日ビエンチャンで開かれたASEAN・東南アジア諸国連合の第12回地域フォーラム外相会議で、アジア太平洋地域の新しい安全情勢に対する中国政府の立場を示しました。
劉永興大使は中国の李肇星外相を代表して挨拶した際、「アジア太平洋地域の各国はすでに地域の平和、安定と安全の維持などについて共通の認識に達した。これと同時に、アジア太平洋地域の安全はまだ多くのチャレンジに直面しており、地域のホット問題が目立っている。このような新たな情勢に対応するため、中国側は、ASEAN地域フォーラムのこれからの発展について次の四つのことを提起する。それは第一に、相互信頼を深めること;第二に、各国の多様性という特徴を尊重し、話し合いを通じて一致に達し、徐々にことを進めていくなど成功した経験と原則を遵守すること;第三に、フォーラムとその他のメカニズムとの関係を適切に処理し、相互の補完を実現すること;第四に、活力を保ちつづけ、フォーラムのたゆまぬ発展を推し進めることである」と述べました。
劉永興大使は最後に、「中国は『隣国と善隣関係を結び、隣国とパートナーシップを確立する』という周辺外交の方針を維持し、相互信頼、互恵、平等と協力という新しい安全理念を堅持し、今後も地域の安全に関する話し合いと協力に力を入れていく」と述べました。
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