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英国、EU議長国任期内に成果を収めにくい
   2005-06-30 14:05:10    cri

 イギリスは7月1日、EU輪番議長国として6ヶ月間の任期をスタートしました。EUは、憲法条約の採択や予算案作成で危機にさらされた上、イギリスと多くの加盟国にごたごたが相次いで起きたため、イギリスは議長の任期内にどれだけ成果が挙げられるかが疑われています。

 フランスとオランダは5月末と6月始めにEU憲法条約の採択を相前後して否決しました。そして、6月中旬のEU首脳会議では、予算案作成問題で各国が合意できず決裂しました。したがって、議長国としての差し迫った課題は、EUを危機から抜け出させることです。

 しかし、イギリスにはこの任務を完成させることができるでしょうか。フランスとオランダが欧州憲法の採択を否決したあと、政治的リスクを避けるため、イギリスは、憲法の批准プロセスを無期限延期すると率先して宣言し、従来標榜していた「欧州の一体化プロセスに担うべき責務を果たす」という言葉はうそとなりました。EUの重要な国として、イギリスのこうしたしりごみの姿勢は欧州憲法にとってまた一つのショックで、政府の姿勢はイギリス国内でも非難を浴びていました。

 一方、EU首脳会議で予算案について合意できなかったのは、予算返還金についてイギリスが少しも譲歩しようとしなかったからだとみられます。イギリスが自らの特殊な利益の擁護で自国だけの主張を貫くことはEU内部で多くの国々の不満を買いました。したがって、イギリスが議長国を務める期間に、EUが危機を乗り越えられるか、疑問視されています。

 ブレア政権は議長国をどのように行うか、自らの計画を持っています。ブレア首相は6月23日、欧州議会で講演し、大胆な経済改革を行う意気込みを示しました。ブレア首相の改革はすなわち、企業や商業への政府からの干渉を少なめにし、経済の活力を促すことで、EUを自由貿易区にしていくイギリスの構想を具現するものです。しかし、この改革の実施には、多くの困難があることで、イギリスはその議長任期の期間中に改革をおそらく実施できないとみられます。

 このほか、歴代のイギリス政府の中で、ブレア政権は欧州一体化の面でもっとも積極的な方ですが、イギリスは、一体化した欧州に疑問を持つ国です。それに、EUにおける影響力では、イギリスはフランスとドイツに及ばないため、その提案はEU加盟国の間で積極的な反応を呼べるものでしょうか。

 2005年はイギリスにとって並々ならない年です。主要八ヶ国グループとEUの議長国と同時に務めています。イギリスはこのチャンスを利用して、EUの発展にどれだけ寄与できるか、注目されています。

EU
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