8月31日にベネチア映画祭が開幕しました。『セブンソード』は映画祭のオープニング作品に選ばれました。この作品は北京でも大ヒットしています。7月29日からアジア各地で同時に公開されていますが、興行収入も好調なようです。

　日本でまもなく公開される『セブンソード』は、香港の映画監督・徐克（ツイ・ハーク）の新作です。出演者も豪華です。おなじみの黎明（レオン・ライ）、国際的に活躍しているアクションスター甄子丹（ドニー・イェン）、引退していた美人女優・楊采女尼（チャーリー・ヤン）などの面々です。大陸からも、人気俳優の孫紅雷と陸毅が参加し、韓国からも、女優のキム・ソヨンたちが出演しています。　アジアの映画スターが集結といったかんじです。日本の川井憲次さんは映画の音楽を担当しています。

　この作品のタイトル『セブン・ソード』で、「七つの剣」という意味です。物語の舞台は１６００年代の中国です。時代が明から清へと代わったころ。国内にはまだまだ、清朝に抵抗する勢力が存在していました。清の王は、武術の達人を派遣し、各地の抵抗勢力を殺しつくそうとしました。その武術の達人は、西北の辺境にある武庄という村にやってきます。それを知った医者の傅青主は、武庄にいる抵抗勢力「天地会」を助けるため、武元英と韓志邦を連れて、「天山」という雪山に暮らす剣の達人・晦明（かいめい）大師に助けを求めに行くんです。３人から助けを求められた晦明大師は、４人の弟子を彼らとともに行かせることにします。戦いの場へと向かう７人全員に、晦明大師は精魂こめて精錬した剣を贈ります。こうして、「七つの剣」の伝説がはじまっていく、というストーリーです。

　この映画は梁羽生という作家が書いた代表作『七剣下天山（七つの剣が天山を出る）』を映画化したものです。