これからの中日交流を支える若者たち

第八弾　中日混合バンド「珈琲因（カフェイン）」

「コレ若」シリーズ第八弾は、中国のミュージックシーンで活躍する中日混合バンド「珈琲因（カフェイン）」についてご紹介しています。「音楽」がテーマということで、今回も前回の第三回に引き続き、エンタメランドのみんアナがインタビューを担当しました！

第四回　珈琲因（カフェイン）、ロングインタビュー

（左からベースのMASATO、ボーカルのSAYU、ギターの劉博非、ドラムのMASSANG）

みん：ではまず、今回のニューアルバムについて。

MASATO：タイトルは「御風龍」で、全部で10曲あります。結構元気のあるさわやかな曲とか、後はまあ僕らが今までやったことのない感じの曲とか、バラードとかもあります。このバラードは第一弾のシングルで、もうすでに発表されている曲です。時の光って書いて「時光」っていう曲なんですけど。

SAYU：その曲はカフェインの初の試みみたいな。もうしっかりしたバラードの曲ですね。恋愛の切ない心を歌った曲です。

MASATO：「時の光」って、日本語で言うと「時間」です。

SAYU：ここに書いたのは、昔の恋の思い出みたいな感じなんですけど、まあ、写真の中ではずっと生き続けているというような、そういう切ない恋心を歌っています。

MASSANG：で、この曲は・・・なんていうんだろう？同人アニメっていうの？

MASATO：うん、中国のすごい人気のあるネットゲームがあるんですけど、「魔獣世界」っていう。それのアニメがネットで作られていて。

SAYU：それの4週目の挿入歌で使ってもらってます。

MASATO：それが思いのほかすごいいい反応でした。

SAYU：私たち10月22日に発売記念のライブみたいのがあるんですけど、それも魔獣世界と一緒に合同でイベントすることになってます。だから、そのときは多分魔獣世界を好きなファンの方たちも結構みえるかな、と思っています。

MASATO：で、第二弾のシングルが、博非が作った「出発」っていう曲です。

劉博非：書かれているのは船なんですけど、船って昔から二つの大陸の間で文明とか希望とかを運んで伝えてきた道具じゃないですか。それで、夢とか希望をたくさん持ってる若者たちが皆、ひとつの船に乗って雨風を越えて、自分の夢を実現して、それから自分の心の「大陸」を探しに出かける・・・っていう歌です。

MASATO：それから、「相信我」あたりを。

SAYU：ニューアルバムで一曲、私たちが特別な思いを込めて入れた曲があるんですけど、これはギターの劉博非がもともと四川の震災のときに書いた曲です。

劉博非：これはあの時地震を経験して、被災した人たちのことをとても考えて、この曲がその人たちの耳に届けばいいなぁと、少しでも心が癒えればいいなぁと思って書きました。

SAYU：で、今回ちょうど私たちがこのアルバムをレコーディング中に東日本大震災も起きてしまって、もともとあったこの「信じて、君はひとりじゃない」って日本語ではこのタイトルになるんですけど、この曲に日本語の歌詞も今回はプラスさせてもらってます。それは、日本の被災地の方に向けて書いた想いですね。まあ、描かれなかった未来とかそういうものを、残された私たちが描いて行こうというような思いを込めて書いています。え～、中国の方、日本の方、二つの国、みんなの思いを込めてこの一曲に収めているので、ぜひ聴いていただけたらなぁと思っています。

MASATO：で、第三弾シングルが、あの…まあ、アルバムのタイトルと同じ、御風龍ですね。

SAYU：御風龍は、もともと雨風ドラゴンっていうニュアンスで書いた曲なんですけど、私が飛行機に乗っていたときにできた曲です。まあ、人生いろいろありますけど、雨に打たれても涙を隠しながら前に進んで行こうっていうようなことを歌った曲です。

MASATO：それの「龍について」っていうのかな？なんか、中国の龍のイメージっていうのは、すごく強い、神々しい感じで弱いところは一切見せないような。もともとさゆが歌詞を書いたときに表現したかったのは、そういう龍じゃなくて。

SAYU：なんか、龍はもちろん強いんですけど、たまに弱いところもあるっていう、表に見せない弱い部分もあるってことを書きたかったんですけど、そこはちょっと博非と意見が食い違って、もう龍はそういう面はないっていうことで（笑）。だから歌詞が完成した時にはもう、すごい強い龍の歌になりましたね。もう前に前に。中日の文化の違いとかぶつかり合ってるときが面白かったりめんどくさかったりもしますね（笑）。