アメリカ国務省のエレリー副報道官は30日ワシントンでの記者会見で、「国際社会はレバノンからのシリア軍の撤退で一致に達した。つまり、シリアはレバノンからいち早く軍隊を撤退させなければならない」と強調しました。
エレリー副報道官はこの件について、「シリアは安保理の第1559号決議を必ず遵守しなければならない。レバノンからのその軍隊撤退は、レバノン議会の選挙実施前に、確実に解決しなければならない問題だ」と指摘したものの、シリアのシャラ外相のアナン国連事務総長に宛てた書簡の内容については触れていません。
シャラ外相は29日アナン事務総長に書簡を送り、今年5月のレバノン議会の選挙前にすべてのシリア軍の撤退を初めて表明しましたが、これまで、アメリカはレバノンに駐屯しているすべてのシリア軍のいち早い撤退をシリアに繰り返し要求していたものです。
別の報道によりますと、レバノンの親政府派政党を支持する学生と青年団体は30日ベイルートでデモ行進を行い、アメリカのレバノン内政に対する干渉に抗議しました。
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