EU委員会のスポークスマンは30日、「EU委員会の司法と内政事務担当のフラティニ委員はアメリカ議会に書簡を渡り、指紋と顔写真がついているパスポートの発行期限を再び延長するようアメリカに要求している」と表明しました。
フラティニ委員は書簡の中で、「EUは情報の安全や情報読み取り設備などの技術面でまだ問題がある。そのため、パスポートの発行期限を来年の8月まで延長してほしい」と述べています。
アメリカ政府は入国の安全チェックを強化するため、EU加盟国の公民がアメリカに入国する際、写真、指紋などの情報が入っているパスポートを持たなければならないと要求しています。さもなければこれまでビザ免除で入国できたEU諸国公民はビザを申請しなければアメリカに入国できなくなります。
アメリカはこれに先たち、EUの要求に応じ、そのパスポートの期限を一年延ばして今年の10月26日までにしました。現在のところ、この期限までにそのパスポートを発行できるのはEUの25カ国のうち、ベルギー、フィンランド、ルクセンブルク、ドイツ、オーストリア、スウェーデンの六つの国だけです。(03/31)
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