スーダン外務省は30日、声明を発表し、国連安全保障理事会による第1591号決議の採択に遺憾の意を表明しました。
この声明は「第1591号決議はスーダン西部ダルフール地区で、国際的人道主義に違反した個人に制裁を加えることを決めているが、これはスーダン政府の和平プロセス推進のための努力にマイナス的影響をもたらし、ダルフール地区の反政府武装勢力に誤ったシグナルを送った。スーダン政府はこれに遺憾の意を表明する。スーダン政府は和平プロセス推進のため、引き続き努力していく」としています。
国連安保理は29日、賛成12、棄権3という表決結果により、第1591号決議を採択し、スーダン西部ダルフール地区で国際的人道主義と人権法に違反した個人に海外旅行禁止令を実施し、彼らの国外にある資産を凍結することを決めています。このほか、安保理は制裁委員会を設立し、制裁を受ける者のリスト作成、制裁措置の実施への監督を行いますが、この決議に対し、中国、ロシアとアルジェリアは棄権票を投じています。
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