国連のアナン事務総長は29日、「辞任せず、国連の改革を推し進めるために引き続き努力していく」と述べました。
FRB・アメリカ連邦準備制度理事会のフォルカー議長が率いる独立調査委員会は当日、国連の「石油と食糧の交換計画」における不正疑惑についての2回目の調査報告を発表し、「アナン事務総長は、『石油と食糧の交換計画』の実施において何ら不正行為はなかった」と認めたものの、「1999年にメディアがその息子コジョー氏が『石油と食糧の交換計画』の契約をしたコテクナ社と雇用関係があったことを暴露した後、この関係による利益衝突の可能性について徹底した独立の調査をしなかった」と批判しています。
アナン事務総長はその後開いた記者会見で、「調査報告の批判は受けとめるが、しかし、辞任しない」と述べました。
同時に、アナン事務総長は、その息子コジョー氏が『石油と食糧の交換計画』の不正疑惑に巻き込まれたことに遺憾の意を示すとともに、調査関係者と充分に協力するよう、コジョー氏に促しました。
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